抵抗は無意味だ2

さて、よく「フェミはこんなイラストの問題に口だししないで、もっと他の事に注視しろよ」という意見はまま見ます。もっともです。

でも普通に考えればわかりますが、フェミニストは別にこんな問題が主戦場とは思っておらず目に付いたのを個別に批判抗議しているレベルです。言ってしまえば余技です。

つまり全然、全力なんかじゃないんです。

「今のはメラゾーマでは無い... メラだ」なんです。

メラでもこの炎上具合なのにメラゾーマだとどうなるのか?多分、今のレベルではない事態になると思います。

実際フェミニストの大半はオタクコンテンツに特段興味はなく、自分から積極的に何かをするということはありません。

公共的なコラボ以外で炎上したのというと。

  1. 「嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい」のキャラが嫌な顔しながらスカートをたくし上げパンツを見せている等身大ポップを非18禁ゾーンへ配置。
  2. 「こんなところに先生が」は非18禁ゾーンでパネルに胸の膨らみをつくり自由に触らせる
  3. 本屋へラノベの平積みされた表紙が性的であると言う意見表明

あたりでしょうか?1,2とも正直オタクの間でもこれはドン引きと言う意見も多々ありましたし、3にかんしてはそもそもオタク自身が「最近のラノベの表紙エロすぎw」みたく話題にしてましたよね?

そして重要な点ですが、表紙やパネルなどの外形的に認知できる部分だけで内容にはほとんど着目してないんです。

 

で、「のうりん」以降の個別の炎上案件を点ではなく線として「社会問題」として、フェミニストが集団で動き始めたらどうなるか?つまりメラじゃなくてメラゾーマだとどうなるか?

まあ、フェミニストの大多数は法的規制は志向しないので、まあ多分漫画やアニメラノベにもレーティングを導入せよとなるかと思います。

まずそうすると内容について精査しはじめるでしょう。

「こんな物をノーレーティングでいいと思ってるのか?常識がないのか?」と言われたらエロ方面ではあれとかそれとかまあ色々思いつきますし、私としては正座して「御高説まことにごもっともであり、返す言葉もありません」と言わざるを得ませんし、エロ以外でも盾の勇者は奴隷制や人身売買を積極的に肯定していると問題視されるかもしれません。

自民党あたりは「オタクコンテンツがノーレーティングなのは海外進出の足かせになっている」と主張され、実際そういう問題は起きてますしゲームなどの成功事例を示されたら、逆に積極的に後押しするかもしれません。

立憲民主党共産党も反対するかと問われれば微妙ですね。

コンテンツ業界はどうでしょう?実際は内部で色々自主的なガイドラインはあるでしょうからそこまでデメリットはないかもしれません。しかし、もしレーティングが導入されるとジャンプなどは性的暴力的表現ができなくなるか、あるいはそういう作品は別の雑誌を作ってということになり、あまり積極的にやりたがらないでしょうが、強固に反対するかは微妙なラインですね。

R18と違い、あくまで目安、守ってなくても処罰されるわけではないとなればなおさら。

リエーターはかなり反対しそうですが、自主的な物で法的な強制ではないとなると、有害図書の頃の様に強くは反対しない可能性が高いかと思います。

書店業界なども、R18の様な基準での区分けは必要ないと言われればあまり反対する理由はないです。

そして、コンテンツの消費者のオタク達はどうか?「事前に明確に言語化せよ!」と連呼しているんですから、当然レーティングには賛成ですよね?となるかと。

結果、公的なコラボなどは作品自体あるいは表現が全年齢向けが相応しいとなりますね。

相応しく無いものは事前に明確に言語化されていますのでオタクも批判された際は納得、というかオタク自身が批判する側に立ってくれるんですよね?

はて?めでたしめでたし。ですね。

 

正直、フェミニズムにまったく明るくない私では、既にそういう活動を開始しているフェミニストがいるかどうかわかりませんが、運動を開始されたらオタクコンテンツを包括的にレーティングされる事はほぼ避けられないかと思っています。

 

再度言いますが、現在基準を「事前に明確に言語化せよ」と言っている方々はこの運動に賛成するんですよね?

まあ、コンビニエロ本もそうですが、レーティングが導入されたら実際ほとんどの人は批判もしなくなるかな?とは思いますが。